うつ病の原因を知って改善と予防~ココロケア医療センター~

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ストレスの要因は様々

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慶事もストレスになりうる

ストレスを原因とするうつ病患者は昨今増加傾向にあります。そしてストレスに関して厄介なのが、ストレスの要因となりうるものは多様で、人によっては全くストレスにならないことでも別の人にとってはストレスになるというケースもありえるという点です。例えば、勤務先での長時間残業や雇用形態に関する不安、あるいは育児や将来的な家計に対する不安など肉体的あるいは精神的に負荷がかかり、疲弊してしまう要素は当然ながらストレスの要因となります。しかし、人によっては職場での昇格やプライベートでの結婚や出産といった慶事の要素でもストレスになってしまうという場合もあるのです。というのも、うつ病になりやすい人は性格的に生真面目、几帳面、責任感や義務感が強い、気が弱い、他人の気持ちに敏感、仕事熱心などといった特徴があります。こうした特徴を持った人は、概して必要以上に自分を追い込んだり、責めたりしてしまいがちで、それがストレスを生み出してしまうのです。ですからこうした傾向の性格の人の中には、勤務先で昇進をしたり、プライベートで結婚や出産を経験した際でも、喜びはあるものの、同時により一層責任を持たなければならないといった義務感も同時に生じてしまい、そうした意識がストレスの要因となってしまう人もいるのです。うつ病の原因となるストレスは、他の病気を引き起こすこともあるためなるべく溜め込まないようにしましょう。

患者数は増加の見込み

現在の社会はうつ病に対する理解が進み、うつ病の原因となりやすい事象が何であるかという知識も浸透してきています。一方で多くの人にとって厳しい経済情勢が続いており、勤務先での長時間労働や将来的な雇用や収入に対する不安を抱えながら働かざるを得ない人の数も少なくありません。そして夫が仕事を持ち、妻が専業主婦という家庭の場合、夫が将来的な雇用や収入に対する不安を抱けば、妻も同様の不安を抱えることになりがちです。こうした負の連鎖によってストレスを抱える人の数はより増加する傾向にあるのです。また、うつ病に対する理解が広まったことで、以前はうつ病の精神症状を発症していても甘えなどと見なされて病気とは捉えて貰えなかったケースや、身体症状を発症しても、その原因を精神ではなく肉体的な疾患に求めて適切な治療を施されなかったケースなどのように、そもそもうつ病と診断されなかったり、あるいは精神科や心療内科といった専門の病院に通院せずに済まされていたケースでも精神科や心療内科を受診するケースが大幅に増加しました。その結果、うつ病と診断される患者の数は増加傾向となっていますし、社会、経済の環境が大幅に改善されることが無い限り今後もうつ病と診断される患者の数は増加していくことが予測されているのです。